製作過程で自宅に持ち帰って保管したヨーグルトを生徒に食べさせたとのこと。

どうも、凩です。
お久しぶりです。

私にもなじみの深い名古屋市の、中学校の教員が、特別支援学級の生徒に、
自作のヨーグルトを食べさせた結果、嘔吐した者が出たらしいです。
こちらから共同通信のサイトに飛べます。

私はヤフーニュースで見ましたが、いろいろなコメントが出ていて物議を醸しています。
個人攻撃は好きではないですが、この教員の方が70代であること。
当然、昔ながらの教員です。
昔は休日に先生の家に生徒が遊びに来るなんてこともあったらしいので、その感覚で言えば自作のヨーグルトを食べさせること自体は何の問題点もないことなのでしょう。

しかし、こういうことがあるからこそ、特に公立学校では、教員の個人的な行動に制限をかけてきているはずです。
別に、学校教育の一環で、「学校でみんなでヨーグルトを作り、食べる」のならば、現代の教育の在り方からしても何の問題もないです。
現に家庭科はそういう科目ですよね。
この先生の「教育的視点」では、理科的な要素もあったようですが。

学校なら衛生管理なども教育として当然行いますし、特別支援学級ならば複数の教員が監督にもあたっています。

ただ、長年のキャリアと信頼感で教育を任された先生によって悲劇が起きてしまったこと。

私も教育に携わる仕事をしていますが、この仕事はかなりの程度プライベートな領域・時間にまで仕事が食い込むものです。
なので、この先生の熱意も敬意に値するものです。

しかし、リスクの警戒が足りなかった。

不幸なのは、それを個人的な教育として行ってしまったから、他の教員も不幸を防げなかったし、本人の責任として処理されることでしょう。
何よりも、こういうリスクが起きることを事前に想定して、「注意喚起」したり、「生徒の口に入れさせることをやめさせ」たりすることはできなかったものでしょうか。
たとえ先輩教員だったとしても、生徒(人の子)を預かっている以上、リスクを考えて教育活動にあたるべきです。

そして、そういうことを想定し行動できる教員を任用(養成・指導)すべきです。

私もかつて名古屋市の教員採用試験を受けて、不合格になった経験があります(個人的な話ですいません)。
私はそういったリスクに対するアセスメントはできていると自負しています。
公立学校の在り方を見直し、より適任の教員を、より良く登用しアップデートする「教員への教育体制」の充実を切に願います。

そして、それに耐えうる教員にこそ、高い報酬や立場(そういうことばかり言って申し訳ないですが)を与えるべきではないでしょうか。

日本の教員の皆様の、より高いプロ意識の醸成を願います。