「いじめで不登校の児童に卒業証書渡さず、中学入学通知書も 堺」(毎日新聞)

どうも、凩です。
あえてリンクは貼りませんが、大阪府にある公立小学校で、不登校の小6の卒業生に卒業証書・中学入学通知書を渡さなかったことで処分が検討されているそうです。

日本の学校教育は年齢主義が強く、中学卒業までは1日も学校に通わなくても卒業することができます。
高校もほぼ年齢主義で、20歳を超えた高校生は奇異な目で見られるような印象があります(個人的には、全日制普通科は「未成年」だけの方がいいとは思いますが)。

大学のフランス語の授業で習いましたが、例えばフランスでは留年は珍しいことではなく、15歳を超えても卒業していない生徒はたくさんいるのだとか。

少し話がそれましたが、今回の件、普通は(公立学校の教員採用試験に合格するような集団ならば)たとえ不登校でも小学校で6年間在籍した児童には卒業証書を渡すのが当然の流れで義務であることは知っているはずです。

よって、当該児童がよほどの悪ガキであったとしても、卒業は認めなければなりません。

それでも卒業証書を渡さなかったのは、「渡さなかった」というより「渡せなかった」というのは本当の事情でしょう。

おそらく、担任等の指導が原因で児童が不登校になってしまい、その対応の悪さに保護者が腹を立て、
きちんとした謝意も伝わらず、「そんな学校からの卒業証書なんか受け取れない」ということになってしまったのでしょう。

だから、今回の件で間違えてはいけないのは、
「学校が卒業証書を渡さなかった」から処分されるのではなく、
「卒業証書受け取り拒否という事態を起こしてしまうほど対応が悪かった」から処分されるということです。

教員の指導力不足。
学校によって、地域によって、保護者によって、自治体によって、さまざまな事情があるのだとは思いますが、
こうやって学校教育に対する信頼が失われていくのは私も本意ではありません。

よって私も珍しく筆を執りました。
全国の教員の皆様、大変な仕事ではありますが、信頼される頼もしい先生を目指して頑張っていきましょう。
誰一人不幸な人が現れず、幸せであふれる世界をつくるために。