どんどんいきます。
凩です。

中村うさぎさんの著作。
読みたかったんです。

今回タイトルにもさせてもらいました、この言葉。
女同士の戦い、昔からありますよね。

パワハラとか、シンギュラリティとか、最近いろいろ言われるようになって、
ネットとかが大きな反応をして影響されたり、
時代が変化してきたな、と思います。

でも、本質的な部分はなかなか変わらないですよね…。

本書を読んで。
いや、なんか、
女って難しいのですね……。

女だから、と思われるのは嫌、でも女ではいたい、女として扱ってほしい。

男という存在はきっと野獣的で、自分を愛してくれる男は、それでも自分にだけは心を開いてくれる、
そう心を開かせて癒してあげられるのが自分…などという「ナウシカ・ファンタジー」。

メルヘンチックな思考回路を彼女はそう語っています。

女性といえど、いろんな女性がいるのですね。更に難しい。
あんまり書くとボロが出そうなので、この辺にしておきます。

でも、めちゃくちゃ考えさせられる話ばかりでした。
ああ、いろいろ書きたい!

もう一つ面白かったのは、
彼女が閉経されて1年ほど経って「憑き物が落ちたように、セックスに興味を失った」とおっしゃるように、

そのトピック「見知らぬ私が生まれてくる」の前後あたりで、

話題や論調が、すっかり「女の戦い」的なものから「女考・男考・エロ考」的なものに変わっているのです。
この変化が、私としては一番面白かったです。

本書自体が、雑誌の連載で4年間にわたるコラムを集めたものなので、
その変化が楽しめました。

内容的にはぶっちゃけ本音トークですが、それゆえスカッとします。
スカッとしたい方ぜひ。

愛という病 (新潮文庫) [ 中村うさぎ ]

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