ごきげんよう、凩です。

丸岡慎弥先生の著書です。
こういう本は小学校用のものが最も出版されていますが、なぜ高校用になると皆無になるのか、疑問に思っていましたが、
高校は学力や専門などが幅広く、生徒のニーズも違うので、一般向けの書物として作れないことを最近感じました。

それ以上に、小学校向けの本で高校生相手でも通じる(!)という事実もあります。

いつか前、「高校生といえども子どもですから」と言っていた先生がいらっしゃいましたが、それも正しいのです。

今回のタイトルの引用は、研究授業のあとの活用方法についてからのものです。
研究授業というのは、授業者となった先生は大変で、1コマ分の授業のために、何か月も前から準備を進めています。
そして、本番と討議会が終わると、忙しい学校現場では研究授業の空気感は過ぎ去って次の行事の準備が始まります。

研究授業・討議会などで学んだことは、授業者はもちろん、他の参加者も何かしら得るものがあるのですが、
討議会で語られたことがすべてではありません。
討議会には討議会のテーマがあるので、そのテーマから外れた議論は語られずに終わってしまいます。

だから、発言したくても発言できなかった先生や、もっと重大な論点を思いつきも発言できなかった先生はいるはずです。

だから、それを授業者の特権として、聞いて回るのが最も良いということ。

いやあ、これ自体も膨大な時間がかかるので、忙しい教育現場でそんなことやってられない、
アンケート用紙に書いてもらおう!ともなりそうですが、

できれば直接聞きに回るのが良いでしょう。それも職員室で。
そこではいろんな先生のいろんな意見が他の先生にも聞かれることになり、
また、「聞いて回る熱心な先生」の姿も見えるはずです。

どのような形でも、前進のための活気づくりを行動で示すことが大切だと思います。