どうも、凩寒月です。
最近、高級ボールペンにはまりかけています。
カランダッシュのペンを買ってみたいけど、女性向けっぽくてちょっと迷ってます。
さて、河合隼雄さんの著作。
河合隼雄さんは私が中学生のころから(国語の文章題などで)読んで、なんとなく魅力を感じていた人です。
この本については、解説を、これまた高校の国語でよくお目にかかる鷲田清一先生が書かれています。
臨床心理学者でない人が書いたカウンセリングの解説文。これも必見です。
さて、
臨床心理学、カウンセリングにはセオリーというか、原則のようなものがあります。
まずは学問としての諸知識。例えばそれはロジャーズの唱えた基本的態度やユング的な連想。
それに加えて、カウンセラーとして身に着けておくべき「立ち居振る舞い」。
実はこれらの知識・技能を得るだけでも、本書で書かれている通り相当な勉学と自己探求が必要になります。
かくいう私もカウンセラーを目指して何年もたちますが、未だに「成功」を実感しません。
ただ、カウンセリングは相手がいるわけで、この相手も、相談事も同じものはありません。
状況によって柔軟に「掟を破る」ときもあるわけです。
本書では、そんな事例が取り上げられています。
そこで、クライエントの生活に入りこむことがうまくゆく場合もあれば、
逆に悪い結果を導くこともあるわけで、
しかもそれが100%カウンセラーが悪いということもないのです。
安定してドンと構えたり、
何らかの役割を背負ったり、
他のカウンセラーに相談したり、
模索しながら日本のカウンセリング発展に貢献された
河合先生の功績に、頭が下がるばかりです。

カウンセリングの実際 (岩波現代文庫) [ 河合隼雄 ]

価格:1,360円
(2017/9/25 15:55時点)
感想(2件)