あけましておめでとうございます!
凩寒月と申します。
正月でも仕事やらやりたいことは色々あるのですが、
読書もその一つです。
性犯罪に興味(!)があるので、関連分野の本を少々読んでいるのですが…。
今回は角田由紀子さんの随筆。
文体の話をまずさせていただくと、
この本は論文の体をなしておらず、話題がいろいろと飛ぶこと、
疑問文「~か」が多用されていて、彼女の主張を「察しないと」読み取れないこと、
また、この手の研究者のことやその主張を彼女と同じ程度に知らないと
理解できないような論理展開がされているような部分があること
よく勉強していないと、ついていくのは大変でした。
私は男なのでわからないところはあるかと思いますが。
本書の主張はおそらく、長い間虐げられてきた女性の地位を向上させ、
少なくとも「男女平等」を真に達成することを願いとしているのでしょう。
そのための法整備がまだまだ未熟なこと、
男女の労働環境や賃金格差などの、構造的な問題が解決されていないこと、
といった、様々な問題点について学ぶことができました。
古くからある慣行はそう簡単には変えられないですよね…。
性被害にあって辛い気持ちでいる女性たちも、実は私の周りにも
大勢いるのかもしれません。
ただ、
もう一度申し上げますが、私は男です。
男の目でしか世界を見ることはできません。
女の気持ちを考えようと努力を重ねてきていますが、溝は埋まらないでしょう。
そのうえで、私の意見をここで書かせていただくならば、
真の男女平等は、無理でしょう。
だって肉体的に違うから。
女性が「子どもを産む」ということは、女性にしかできない役割です。
男にその能力はありません。
だから男は女性を守るために戦う能力を身につけました。
男性のもつ闘争心は、ここから来ているのでしょう。
生理的な違いは、どうしても埋まりません。
そして、それは人類の社会活動に必ず影響を及ぼします。
それは、むしろ「あって当然の性差」であって、
「そこまでの男女差をなくすこと」は無理だしお互い望んでいないのでは?
と私は考えます。
まあ、私はたまに
「女性に生まれたかった~!」
て思うこと、ありますケド…(笑)
さすれば、
今我々が考えなくてはならないことは、
性被害をなくすこと、
ではないでしょうか。
ただ、こうすると、
「性被害ってなんだ?」
という問題も出てくるわけです。
ある会社では、男性上司が女性の部下を見ただけで
「セクハラです」
と訴えられるなんて光景があるそうですが、
この現場が健全な状況とは思えません。
会社も男も女も、わかってないんです。
性被害とは何か、が。
解決すべきは、これだと私は考えます。
「ちょっと強引なくらいがいい」
「彼氏にレイプされた」
「無理矢理されるのが好き」
おいおい…
社会的な問題として挙げられているのに、
中身を見ると、すごく個人的で生理的で、
そして、巷でよく言われる
「ただしイケメンに限る」という結論。
なんなんでしょう、よくわかりません。
いろんな情報がネット上で得られ、意見交流ができ、
世の中はどんどんクリーンになっていると思います。
だから、「男は本当は意気地なしだった!」
ということも明らかになってきています。
(女が弱いのと同じように男も弱いのです←誤解なきよう)
みんな確実に頭がよくなってきています。
そして、何がよくて何が悪いのか、わかってきています。
これからの教育に求められるのは、
これらの情報から、個人が自主的に学び、
あるべき生き方を自ら探し続けることではないかと思います。
ひどい奴、いますよ。
そんな奴とは早めに手を切る。
そして、本当にいい人を見つけ出せるような、
本質を見抜く眼を養うこと。
常に警戒する。
安心感というのは、みんなが警戒しているから形づくられるものです。
法律は存在することに意味があるそうです。
人類がどんどん学び続けていき、
みんなが幸せになれる日を、私も願っています。
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