「世界観エンタメはなぜブームを生むのか」
どうも、凩です。
年越しまでに1冊読み終えました。
本自体は論文、図書館で借りたものなど読んではいたのですが、
自分で買った本はかなり積みあがってきていて、
早く読まなければ…という思いです。
2017年の目標は、つんどくの一掃かな!
さて、都留(つる)泰作(だいさく)先生の一冊。
文化人類学者にして漫画家。学歴は結構イイ方です。
こんな人もいるんだなあと思いました。
さすが大学の先生、読みやすい!
さて、本書で主に語られる「世界観エンタメ」とは、
物語の世界観を丁寧に作りこむことで、そこに住む登場人物と同じような
居住感覚を、読者が共有できるような作品のことをいいます。
『千と千尋』しかり、『進撃の巨人』しかり、『踊る大捜査線』しかり。
『エヴァンゲリオン』はもはやその大作といえるでしょう。
創作では、エンタメの送り手が「面白い」と思わなければなりません。
「汗や涙や、わけの分からない体液まで垂れ流して」面白がることが大事です。
(↑この表現は、本書を一通り読むとその真意が分かってグッときました)
インターネットの普及(情報流通)によって、
創作の技術レベルは全体的に格段に上がっています。
それに伴い、流行も斬新さもすぐに変わってしまう現代、
エンタメに求められる面白さはどんどん質を変えています。
昨日まで面白かったことが、明日にはもう古臭くなる。
常にセンスを磨き続けなければいけない世界ですよ。本当に。
日々是精進。
良いお年を!
〈面白さ〉の研究 世界観エンタメはなぜブームを生むのか (角川新書) [ 都留泰作 ] 価格:864円 |
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