どうも、凩です。
梅雨ですね。洗濯物がたまってしまう。
さて、小西行郎(ゆくお)さんの著書。
彼は同志社大学赤ちゃん学研究センター(というのがあるらしい!)の教授でもあります。
前半は広汎性発達障害に関する概論、
後半は発達に焦点をあてた発達障害への理解について
が述べられています。
人間は、外界に触れることで感覚や感情、人間関係のあり方を学んで成長していきます。
また、本書でも「ハンド・リガード」が紹介されていますが、
外界に触れることは自己認識の発達、
すなわち自己と他者(世界)との区別を知り、自己を確立していきます。
そこで、障害などにより
外界に対する理解が不十分なまま発達をすると、
それが「不器用さ」や「みんなと違う」と映ってしまい、
不遇な学校生活を送らざるを得ない子どもがいる、という現状があります。
確かに、発達障害のある方の中には、
「理解されないこと」「世界がわからないこと」に対して不満を抱え、
ひねくれている、よく問題を起こす、という印象を周囲に与えてしまう
人もいるかもしれません。
でも彼らが非常に努力している場面もあります。
確かに不器用かもしれない。
でも彼らにも彼らの世界観がちゃんとあり、
処世術があり、努力もしています。
現代はなにかと「奇抜な個性」が排除されていると私は感じます。
ビジネスの世界は、どこも同じ、期待通りの対応が求められています。
できていないなら、できるようにならなければなりません。
訓練、訓練の日々です。
これを生きにくい時代だと感じる人は、
発達障害のある方に限らないと思います。
でも、少しずつ皆で高め合っていけるような社会にするために、
皆が正しい発達ができるように、
医療や教育、そして各人の責任が大きくなってきているなあと
感じる今日この頃です。
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