凩です。

サブタイトルもいれてみました。二重カギカッコの外ですが。

私としては、納得できる論でした。

読みはじめは失礼ながら「愚痴と理屈か?」と思っておりましたが、

本音(真実)と建前、

「教師」という人間の在り方、

学校教育のあるべき姿、

教師と生徒の関係、

生徒の「個性」と「自己」に関する考察

といった、

教育・人間社会の根源的なテーマが論じられていました。

彼は文科省や学問畑にはあまり賛同していない

(真実を追いすぎて現実から乖離しているから)

ような書き方をされていますが、

彼の論展開はきちんと理性的、哲学的、教育社会学的なもので、

教育社会学(特に西洋)を専攻した私としては

とても興味深く読ませていただきました。

最後の第六章は学校という職場の事情について書かれていて、

なるほどタイトル通りだなあと思いましたが、

それ以外はむしろ、

教師・保護者含めた大衆が知っておき、真剣に考えるべき内容なのではないか

と私は思います。

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