ご機嫌よう、凩です。
池上彰氏を読みました。
氏のような、わかりやすくて面白くてためになる講義がしてみたいです。
戦後史というと、
学校の授業ではさらりと終わってしまうことが多いです。
というのも、資料が膨大に残っており、
どれを「歴史」として教科書に載せるべきか難しいのでしょう。
実際、日本史の教科書での戦後史のページはとてもざっくりとした流れが書かれているのみです。
ただ、戦後史に取り上げられているものは、
政治(55年体制、安保条約)
経済(高度経済成長、バブル)
世界情勢(冷戦、テロ)
災害(大震災)
の動きがメインとなり、実際これらの出来事が重層的に関連しています。
現在(20代なかばの私も含めて)、高等学校の戦後史は、
政治、経済をメインに「現代社会」や「政治経済」の科目で行っていることが多いと思います。
なので、若年層の方々も「冷たい戦争」「石油危機」「当時多発テロ」
という言葉は知っているでしょう。
しかし、それは授業で習ったもの(=歴史)です。
おそらく、今働き盛りの40代、50代の方々からすれば、
これら戦後史の内容というと、
まさに子ども時代に過ごしてきた出来事(=ニュース)なのでしょう。
なので、ここに教える者と教わる者の認識の差があることを念頭に置かないといけないでしょう。
例えば、私が小学校高学年のときにおきたアメリカ同時多発テロ事件。
あれは、テレビで映像が流されました。
アメリカへ出張する予定だった先生が、それを受けて渡米中止となりました。
政界、財界はじめ、芸能界でも深刻に世界のこれからについて考えていました。
でも、2001年に起きたこの事件、
2000年以降に生まれた今の中学生以下の方々にとっては、
歴史の中の出来事でしょう。
まだ生まれていないし、あまりに幼くて覚えてもいないでしょうから。
思い出としての記憶はなくなり、歴史になりつつある戦後史。
今とこれからを考えるうえで、
戦後の日本や世界がどのような努力をしてきたかを、
しっかりと知るべきでしょう。
そのために、とても参考になる書物だと思います。
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