御機嫌よう、凩です。
三田誠広(まさひろ)さんの傑作。
私が小学生か中学生だった頃に、何かの本で紹介されていました。
そのタイトルだけ覚えていて、たまたま書店で見つけたので読んでみたんです。
こういう作品、好きです。社会派って感じの。
登場人物は中学生ですが東京だからでしょうか、幾分大人に見えます。
あと、時代は知識中心の詰め込み教育が学級崩壊という問題を引き起こした頃。
今の学校現場とはまた違う雰囲気を持っていますが、
それでも今の小説として読んで構わないでしょう。
当然ケータイはないし、電話は家電取り次ぎ、
録画にはビデオテープ、
電子ではなくおそらく本物のピアノが流行った時代の話ですが。
それでも、作品に出てくる問題提起(あるいは主題)は、
むしろ今でも新鮮に我々に考えることを求めています。
子どもの構図と大人の構図。
勉学・進学と、その先の世界。
特に中学生に是非読んでほしい作品です。
価格:421円 |
価格:389円 |