木枯らしです。

続いて2冊目です。

伊岡瞬さん。

先に申し上げておきます。人は死にません。

小学校のアルバイト教師として雇われた音楽の先生が主人公です。

私が小学生の頃は、音楽の授業だけが担任以外の専門の先生で行われました。

今の私はクラシック音楽大好きですが(中学からです!)

小学生の頃って音楽鑑賞して感想書けって言われても正直うまくは書けないと思います。

私なんか「じょうずだった」って書いて

「あたりまえです」って返されてましたから(笑)

でも例えばショパンの雨だれを聴いて

「雨が降っているようだった」と書いたとして

それが当たり前のこと(ショパンは曲から雨だれを連想したという)であると同時に、

小学生が書ける感想としては限界じゃないかと思うのです。

「ショパンらしい鍵盤の使い方だと思った。また、序盤の旋律と中盤以降のフォルティッシモは全く違う迫力を云々」

と書くのはピアノが弾けるやつあるいは、かなりのクラシック好きぐらいだと思うのですが…

と、またまた持論を書いてしまいましたが、

小学校はそういったものに触れさせ、考えさせる訓練の場、あるいは世界を広げる場であるのではないか

だから大して興味もないようなことを教えるのだと、私は考えています。

おっと、モンスターペアレントの話をするんでした。

この本(伊岡瞬さんのですよ!)にも、その手の人は出てきます。

あまりたちのよくなさそうな感じです…

ですが、ここに出てくるモンスターの子どもたちは、純粋です。

親のいうことと学校との板挟みに苦しんでいます。

きっとそれは真実でしょう。

まだ10年ほどしか生きていなくても、自分で考えるだけの力は持っているはずです。

子どもたちが健やかに育ってくれることを願っています。

ところで、この小説には「学級崩壊」も出てきます。

結構ひどいものです。

ほんとにこんなことになるのかな…って。

現実は、本当にそうなっているのかもしれません。

小学生でもスマホを持つ時代です。

今の子どもたちは

私たちがそうだった頃のものとは、もう違うものなのですから。

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